2019.1.26 (土) リーグ戦事務局 岸 秀忠
第1 回東日本アンプティサッカーリーグの記念すべき開幕戦は、FC アウボラーダVS ガネーシャ静岡AFC の一戦となった。
ガネーシャも反撃の姿勢を見せ、幾度もゴール前まで迫るも惜しくもゴールならず、開幕戦はアウボラーダが3-0 で勝利を飾った。
昨年メキシコで行われたアンプティサッカーW杯で日本代表の中心選手として活躍したエンヒッキ選手は試合後のインタビューで「このようなリーグ戦を行うことは選手のモチベーションも上がり、チーム全体のレベルアップを図る良い機会になる。また、それが日本全体のレベルアップにつながっていくと思うので、とても良い試みだと思う」と語った。
一方ガネーシャチームで出場した上中進太郎選手は、普段はFC 九州バイラオールの所属だが、リーグ戦のサテライトチーム規約に則り、今節はガネーシャ静岡で出場を果たした。上中進太郎選手は「久しぶりのフル出場に感慨深かった。ただ助っ人として出場したが、ミスも多かったので次はもっとチームに貢献したい」と語った。このような所属チームの枠を越えての交流を図れるのも東日本アンプティサッカーリーグの魅力の一つではないだろうか。
第2 試合目はAFC バンブルビー千葉VS 合同チーム(FC ONE TOP とTSA FC )の一戦であった。
序盤から一進一退の好ゲームの展開となる。前半12 分、バンブルビーによるFK の流れから、31 番の竹内翔選手のゴールでバンブルビー千葉が先制するも、合同チームも17 分に13 番の渡辺一男選手のゴールで追いつく。前半19 分には松崎祐亮選手のゴールで合同チームが勝ち越すも、バンブルビー千葉も前半24 分に63 番の前澤寛選手のゴールで再び同点とした。
後半に入るとさらにゲームの熱が上がり、特に終盤はオープンな試合展開となったが、両チームともにフィニッシュの精度を欠き、2-2 の引き分けに終わった。実力が拮抗するチーム同士の戦いで、会場も大いに盛り上がる試合展開だった。
公式戦初ゴールのバンブルビー千葉の竹内翔選手は「ゴールを決められて嬉しいが、チーム全員で繋いだボールなのでチーム全員のゴールだと思う」と語り、バンブルビー千葉のチームワークの良さが伺えた。
2試合目の後に行われたエキシビションマッチでは、
各チームの選手、スタッフ、来場していた観客を交えて
25分間の試合が行われ、盛り上がりを見せた。
今回、グランドの提供にご協力頂いた兼松株式会社 穀物・飼料部にお勤めの田口幸平さんから参加した感想を伺うと「外で見ているより、実際にやってみると運動量の多さや普段使わない筋肉を使うので大変だった。これを50 分やっている選手というのは本当にすごい。健常者でも楽しめるし、どんどん広まっていってくれたら」とコメントを頂いた。
東日本アンプティサッカーリーグでは、各チームが会場設営をはじめ記録補助の運営員や審判員を出し合い競技を運営している。これも本リーグ戦の趣旨の一つである「アンプティプレイヤーのみならずチームに関わるスタッフの充実」を思考するための機会となり、各チームの基盤がさらに確立することを願っている。