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9月

【特集】FC ALVORADA 遠藤 好彦選手~まさかこんなにアンプティサッカーが楽しいとは~

選手の人生

18歳の時にバイクで事故を起こし、足を失いました。そこから16年間は何もしていなくて、たまたま新聞にアンプティサッカーの紹介と共にアウボラーダの記事が載っていました。そのときはまだ、ただなんとなく「へー」と思っただけでした。
私が毎年肥えていったのを見て、知らない間に奥さんが記事のチームに電話をしていました。でも自宅から練習拠点の埼玉まで2時間も掛かるので断りました。その後、2013年に神奈川で体験会が行われることを知り、行ってみると、そこで衝撃を受けたんです。どうしてそこまでボールが蹴れるのか。いざ試合になると細谷選手のゴールに度肝を抜かれました。それ以来、埼玉まで通うようになりました。まさかここまで楽しいと思わなかったです。打ち込めることができたのもうれしかったです。
アウボラーダのことも、こんなに強いチームだと思っていなかったです。2回行った時に、勝手に選手登録されていて(笑)。そこから自発的に走ったりするようになりました。
決勝戦に出場して、優勝できたのがとてもいい思い出です。そういう舞台に立てたことが良い経験ですね。その時に初めてチームの一員になれた気がしました。子どもたちにもお父さんが優勝したところを見せられたのもよかったです。

今後の目標

今年の6月に選抜メンバーになったので、来年3月のワールドカップの選手に選ばれることが目標です。そのあとは楽しみながらやりたいですね。

チームの特徴

パスを繋いで、ゴールを狙うところが売りです。その中でのボールの展開を、周りと声をかけながらやっています。

遠藤選手のキャプテン像

調和を大事にするキャプテンだと思います。周りを見ながら、元気のない人に声をかけたりしますね。でもチーム自体が和気あいあいとしてるので、締めるところは締めるように心掛けています。

今大会の抱負

連覇!!

インタビュアーレポート

もし町で手や足を切断している人を見たら、多くの人が「あの人片手・片足がない」と思うと思います。でもアンプティサッカーの練習場や大会では、私達はそれを越えて「選手だ!」と思います。遠藤さんのように片足を無くしてもアンプティサッカーに出会い、選手として活躍され、人に勇気を与え、困難を乗り越えてすごく素敵な経験をされているなと思いました。