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10月

【特集】関西Sete Estrelas 北波 直人選手~同じ障害を持った人にも勇気を与えたい~

選手の人生

私は先天性の上肢切断です。親が家に引きこもらないようにと5歳からサッカーを習わせてくれました。なので幼い頃からずっと健常者と一緒にサッカーをしていました。2年半前にインターネットでアンプティサッカーのことを知って、それまではフィールドプレイヤーでしたが、アンプティサッカーではゴールキーパーとしてプレーすることになりました。
ゴールキーパーになってからは、今まで感じたことのない感覚を感じています。チームのみんなは本当に一生懸命プレーしているので、アンプティサッカーに出会えてよかったですね。
たとえ障害を持っていてもスポーツにチャレンジすることはできます。下肢や上肢を失った人も前向きになれるのがアンプティサッカーの魅力だと思います。また、アンプティサッカーの迫力と、片足でもボールを蹴れるというプレーを見てもらうことで同じ障害を持った人にも勇気を与えられると思いました。自分も、キーパーという新しい挑戦をしました。この挑戦によって視野が広がったと感じています。責任あるポジションで、ボールを片手で取るのが難しかったので、はじめは怖かったですが、シュートを止めた時の嬉しさや、みんなが一生懸命プレーしているのを一緒に体感できることがとても嬉しいです。

今後の目標

キーパーとしてまだまだ経験不足・技術不足なのでもっと上手くなって、しっかりシュートを止めれるようになりたいです。日本一のキーパーになって、チームに貢献したいです。

チームの特徴

一生懸命走るところとチームワークです。サッカー経験者が少ないので、積極的に声を掛け合ったり、選手間で指摘し合ったりしています。
日本選手権ではボールを一生懸命追いかけて諦めないところや、ゲームの中でチャンスを作ってゴールを狙うところをぜひ見てほしいですね。

今大会の抱負

前回のレオピンでは準優勝だったので、今回は優勝したいです。今は新しい選手も入ってきて、とてもいい雰囲気です。
最後に、これは大会だけに限りませんが、チームとしてアンプティサッカーの普及に努め、人々に感動や勇気を与えたいです。障害者でもここまでできるということを多くの人に知ってもらいたいですね。また、大人から子供まで誰でも参加できるスポーツなのでもっと競技人口を増やしたいと思っています。

インタビュアーレポート

私も、下肢や上肢を失った方々が以前よりも前向きになったり、生きる楽しさを見つけるということろにアンプティサッカーの魅力を感じています。また、北波選手もおっしゃっていたように、障害を持った人に勇気を与えることができると思っています。更には健常者の人にも勇気や感動を与える競技だと私は思っています。アンプティサッカーの迫力や選手たちの熱いプレーは、見る人全員の背中を押すと感じています。